航空券
日本へはパキスタン国際航空(PIA)が週2便、成田へ直接乗り入れている。昔は「パキスタン・インシャッラー・エアライン」(インシャッラーとは現地の言葉で「神の思し召のままに」というような意味。)とよく揶揄されるほど、遅延や故障が多かったが、最近はあまりそういった話も聞かないので、運行状況はかなり改善されたのだろう。
地方に住んでいる人は、福岡などの地方空港発のタイ国際航空の利用が便利。バンコクで乗り継ぎする必要があるが、バンコクからは首都イスラマバードの他、カラチ、ラホールへの便を飛ばしており、特にラホール便は便数も多いので、PIAよりも利用価値のある人は多いだろう。
PIAでは宗教上の理由から機内ではアルコールが提供されない(持ち込んで飲むことはできる)。機内サービスはタイ航空のほうが明らかに上なので、特に酒をどうしても飲みたい人はタイ航空の利用がよいだろう。
しかし逆に、パキスタン国内では飲酒は一般的ではないので、飛行機でからだを慣らせておくという考え方もできる。PIAでは離陸時にコーランが流れ、「ああ、これから異国に行くんだな」という感傷に浸れると同時に、半強制的に飲まされるスプライトの紙コップを手に身が引き締まる思いがするので、こちらの飛行機のほうが乗って楽しいという根強いファンは多数存在する。
また、最近はエミレーツ航空の利用も多くなっている。飛行機はいったんパキスタンを通り越してドバイで乗り継ぐことになるのだが、なにせ飛行機がピカピカで、エコノミーでもそれぞれの座席に好きな映画を見られるモニターが付いているなど、チケットが安いわりには豪華な雰囲気に浸れるところが受けている。
査証(ヴィザ)の取得
入国に当たっては査証(ヴィザ)が必要なので、あらかじめ日本で取得しておく。面倒な人はチケットを購入した旅行代理店で代行取得をたのむこともできるが、手数料として5,000円〜6,000円程度必要。
観光目的のヴィザなら自分で大使館に出向いて取得することも可能。また親切なことに、地方居住者に対しては郵送による申請も受け付けている。書類を作成するための多少の英語力は必要。しかしなんといっても申請料がこのご時勢にわずか100円なので、トライしてみる価値は高い。
ヴィザ発給までの所要日数は、そのときの政治状況などによって変化するので、余裕を持って申請を行ないたい。即日〜1週間というのが目安となるだろう。必要書類などについては直接、大使館に問い合わせてほしい。
在日本パキスタン・イスラム共和国大使館
〒106-0046 東京都港区元麻布2-14-9
TEL:(03)3454-4861
またパキスタンは、インド、中国、アフガニスタン、イランの4ヶ国と国境を接しており、そのいずれの国からでも陸路で入国できる。ただ出入国が認められている国境は決められており、また政治状況によって国境が開いたり閉まったりするので、注意は必要だ。また隣国でヴィザをとる際は、取得できるかどうかは両国の外交関係が大きく関係してくるので、日頃からそういうニュースをキャッチしておかないと困ることになる。

