第4次支援活動

ムザファラバードでの調査

 バスターミナルには巨大な携帯電話の広告が立つなど、商業活動は地震が起きる前の賑やかさを取り戻しています。もし初めてこの街を訪れる人だったら、2年前に大規模な地震が起きたことなど知る由もないかもしれません。それほど見た目は地震前の状態に復旧したといえるかもしれません。
  それでも市内の数箇所には、いまだテントの避難民暮らしから解放されない人も存在するのです。そのうち、「避難民村」と呼べるほどテントが密集する地域を訪れてみました。かつて大規模な山崩れが起きた市の後背地の丘にそれはあります。推定テント数1,000。推定人口5,000人。
  そこで聞き取り調査をしたところ、ここで暮らすほとんどの人は山村の出身で、ユーセフと同じ境遇でした。つまり土砂崩れによって土地と家屋を失った人たちです。政府や軍は彼らに対して立ち退きを要求し、村へ帰るように通告しているそうですが、現実に彼らには帰る場所がないのです。それで寄り添うにしてこの丘を占領して暮らしているとのことでした。
  水道はなく、丘の外れにある唯一の湧き水を使っていましたが、この人口に対して1箇所であるため常に行列していました。政府としても通告を出したものの、現実に帰る場所のない避難民を強制的に立ち退かせるわけにも行かず、ずるずると今の状態が続いているようです。いくつかのNGOもテントを支給するなどの支援を行うのが精一杯で、きちんとした解決法はないようでした。
  私も、政府が彼らのために住む場所を提供するなどの具体的な取り組みを行なわない限り、災害難民については解決策がないような気がしました。こうした避難民による不法占拠状態のテント村は、確認できただけで依然として3箇所ほどありました。

第1次支援活動 写真01

第1次支援活動 写真02

第1次支援活動 写真03

第1次支援活動 写真04
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