第2次支援活動

ユーセフとの再会

 19歳のユーセフ・モハメッド君はラホールにあるパンジャブ大学で英語を専攻する大学生でした。カシミールで地震が起きたあと、家族の暮らす村へすぐ直行しましたが、そこで父と兄が死亡したことを知りました。崖崩れが起きて家族が住んでいた家屋も土地も失いました。
母親や妹たちをムザファラバードに連れて行き、ある政党が運営する被災者を収容する避難民キャンプに身を寄せていたときに、私と知り合いました。そのとき彼は、「僕には将来はもうありません」「大学は辞めて家族を養うために働くしかありません」と暗い顔でいっていたことを思い出します。
今回、再訪したときに彼のケータイに電話しましたが、つながりませんでした。村へ帰ったのか、それとも都会に出て働いているのだろうか、と思いましたが、滞在して数日目に私の宿にひょっこり顔を出しました。狭い地域なので、日本人のカメラマンが来ているという話はすぐに広まっていたようです。
元気そうでした。彼は現在、ムザファラバードの知人宅に居候しながら、避難民キャンプの子どもたちに勉強を教えていました。月給はわずかに2500ルピー(約5000円)。いくつかのNGOをまわって、家を建てるのに必要なトタンなどの資材を少しずつ集めているそうです。近いうちに村にいる母や妹たちを呼び寄せて、自力で建てるつもりの小屋に住む算段をしていました。

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